未経験でも続く建設作業員の採用法|応募ゼロを抜け出す求人設計の現場術

未経験者が集まらないのは「人手不足」ではなく「伝え方不足」
「未経験OKって書いてるのに、応募がまったく来ない」
多くの建設会社の社長が口をそろえて言う言葉です。
でも、実際のところ“求人広告の中身”を見直しただけで、応募数が3倍になった会社は少なくありません。
問題は「未経験歓迎」と書くだけで、“どんな未経験者が活躍できるのか”を伝えていないこと。
応募者は「自分にもできる仕事か」「怖い職場じゃないか」——この2点で判断しています。
この記事では、私が人事部長時代に“経験者ゼロ”から現場を支えるチームを作った具体的な採用設計を紹介します。
採用職人は建設業に特化した中小企業様向けに採用支援サービスを提供しています。
採用でお困りのことがありましたら、お気軽にご相談ください。御社の成長を加速させる機会を。
👉 こちらの動画も参考にどうぞ
① 🟧 応募が来ないのは“求人原稿”のせいだった
「未経験OK」だけでは誰も動かない理由
経営者の多くは「未経験でもOKにしてるのに来ないのは不景気のせいだ」と言います。
ですが実際には、「何が未経験でも大丈夫なのか」が伝わっていないケースがほとんどです。
たとえば、「建設作業員/未経験歓迎」と書かれた求人を見ても、応募者の頭の中にはこう浮かびます。
「どんな現場?危なくない?続けられる?」
つまり“仕事内容のイメージが湧かない”のです。
求人広告とは、スキルではなく「安心」を売るもの。
そこに気づかないと、どれだけ広告費をかけても応募は増えません。
② 🟧 原因分析:有料求人に頼りきる構造的ミス
広告会社任せのままでは「伝える力」が育たない
多くの中小建設会社は、求人広告会社に「原稿はお任せで」と丸投げしています。
しかしその結果、どの会社も同じような文面になる。
「チームワークを大切にする」「やる気のある方歓迎」——これでは応募者に違いが伝わりません。
しかも、広告会社の担当者は現場を見たことがない。
「重機オペ」や「型枠大工」の仕事内容を正確に伝えられず、結果的に応募の質も量も下がります。
求人は**“広告”ではなく“設計”**です。
ターゲットを定め、写真・コピー・待遇を一本の線でつなぐことが大切なのです。
③ 🟧 人事部長時代の実話:応募ゼロから月20件に
求人原稿を変えただけで採用コストが1/3に
私が以前勤めていた会社では、年間200万円の求人広告費を使っても応募が年10人以下。
「もう人が来ない時代だ」と社長が嘆いていました。
しかし、原稿を全面的に見直し、
- 「1日の流れ」を写真付きで掲載
- 「未経験でもできる作業内容」を具体化
- 「先輩のコメント」を載せる
たったこれだけで、応募が月20件に増えました。
採用コストは1人あたり40万円に抑え、施工量は2倍になりました。
関連して、こちらの記事でも「現場採用の本質」を解説しています → 採用成功の具体ステップはこちら
④ 🟧 未経験者が集まる求人設計の3ステップ
求人原稿の中で“働く未来”を見せる
1️⃣ ペルソナ設計をする
「どんな人なら定着するか」を過去の社員データから抽出する。
20代前半のフリーター層なら「安定収入・資格支援」を、30代転職層なら「再スタート」を訴求。
2️⃣ 仕事内容を“見える化”する
未経験者は専門用語で離脱します。
「型枠」「配筋」ではなく、「建物の骨を組む仕事」と書く。
3️⃣ 入社後の成長を伝える
「1年でリーダーを目指せる」「資格支援あり」といった未来の姿を提示。
求人は“今の条件”よりも“未来の期待値”で選ばれます。
⑤ 🟧 採用の仕組みを作れば数字は動く
応募200人/採用20人を生んだ仕組みとは
求人広告を「出す」から「運用する」に変えた結果、応募数は年間200人、採用は20人を超えました。
しかも、応募単価は3万円以下。
これは東京都内建設業平均(応募単価10万円〜)の約1/3です。
「無料枠をどう活かすか」「応募動線をどう整えるか」を理解すれば、広告費を減らしても採用は安定します。
詳しくは → 無料求人の運用ノウハウはこちら
⑥ 🟧 noteで学ぶ“採用設計の全プロセス”
仕組みを知らないことが、最大の採用コスト
この記事で触れた「求人動線の設計マニュアル」は、noteでテンプレート付きで解説しています。
👉 noteで読む(¥20,000)
正直、20,000円は“安すぎる”と思っています。
実際にこのノウハウを導入した会社は、広告費を年100万円以上削減。
採用できる仕組みを知らないことこそ、最大の損失です。
業種別データ、求人原稿テンプレート、導線設計シートまで含まれており、
明日から実践できる内容になっています。
⑦ 🟧 まとめ:採用は“気合”ではなく“仕組み”
現場に人を集めるのは「熱意」ではなく「設計」
未経験者を採用する時代こそ、求人の中身が命です。
求人広告会社に任せるのではなく、自社の採用を“設計”する視点を持つこと。
採用は“気合”ではなく“仕組み”。
その仕組みを整えた会社だけが、これからの建設業で人を確保し続けます。

