建設業の人材確保「裏技」3選|求人広告に頼らず応募が増える仕組み

現場が“人手ゼロ”になる前に──経営者が知るべき採用の裏技
「求人広告に100万円かけても応募ゼロ。もう採用は無理なのか?」
――そんな経営者の声を、私は何百回も聞いてきました。
結論から言うと、“裏技”はあります。
でもそれは、魔法ではなく“構造の逆利用”です。
この記事では、実際に応募ゼロから200名応募を実現した元人事部長として、
中小建設会社が今日から使える人材確保の裏技をお話しします。
① Q&A対話:経営者と人事部長のリアルな会話
―「人が来ない会社」には、共通の落とし穴がある
経営者:
「うちは毎月広告出してるけど、全然応募が来ないんだよ。」
人事部長(私):
「広告を“出す”のは簡単ですが、“見られる”設計になってますか?」
経営者:
「…どういうこと?」
人事部長:
「求人サイトに載せるだけでは埋もれます。
実は、応募が集まる会社は“無料媒体”と“求人原稿の書き方”を徹底的に変えてます。」
経営者:
「無料媒体って…そんなの効果あるの?」
人事部長:
「あります。ハローワークもエンゲージも、原稿の作り方次第で応募10倍になります。
裏技というより、“広告会社が教えない真実”です。」
② 洞察:求人広告会社が言わない「本当の仕組み」
― 裏技の正体は“求職者導線の最適化”
建設業の採用では、多くの会社が「露出を増やせば応募が増える」と誤解しています。
しかし実際は、求人の“入口”を変えるだけで反応が激変します。
たとえば、ある水道会社では以下の変更だけで応募が0→18件に。
- タイトルを「未経験歓迎」→「未経験でも資格取れる職場」へ
- 勤務地を「本社」ではなく「主要現場エリア」で登録
- 勤務時間を「8:00〜17:00」から「現場により早上がりあり」に修正
求職者は“理屈”ではなく“感情”で応募します。
つまり裏技とは、「応募したくなる導線」を作ること。
実際、求人広告会社がこの手の改善を教えてくれることはほぼありません。
なぜなら、改善より“掲載継続”の方が彼らの売上になるからです。
③ アクションプラン①:無料媒体を使い倒す
― エンゲージ×ハローワークの二刀流が最強
私は有料広告をすべて止め、エンゲージ+ハローワークだけで採用したことがあります。
結果、応募数は6倍。
コツは以下の3つです。
1️⃣ エンゲージでは「写真3枚」を活用する
現場の雰囲気・社員の笑顔・施工風景。
これだけで“怖そう”という印象を打ち消せます。
2️⃣ ハローワークでは「仕事内容欄を倍の文字数」で書く
多くの企業は300文字程度。ここを600〜800文字に増やすと、表示順位が上がります。
3️⃣ 応募受付担当を固定する
電話対応の第一印象で応募率が変わる。
“採用の顔”をつくることが重要です。
④ アクションプラン②:現場社員を“求人の主役”にする
― 「うちで働くリアル」を伝える
多くの求人原稿は「会社説明」で終わっています。
しかし求職者が知りたいのは、“現場の声”です。
たとえば、ある原稿では以下のように変えただけで応募率が倍になりました。
Before:「アットホームな職場です」
After:「20代の先輩が新人とペアで現場を回るので、初日から安心です」
「誰と働くのか」を明確にすることが、最大の裏技です。
関連して、現場主体での採用を仕組み化した実例はこちら →
👉 現場採用の本質をまとめた記事
⑤ アクションプラン③:面接前の“心理導線”を整える
― 応募後の3日間で採用が決まる
建設業の求職者は、応募してから他社の面接も受けています。
つまり、連絡スピードが採用を分ける。
私が実践していたルールは次の3つ。
- 応募から24時間以内に電話連絡
- 面接日は最短で翌日または翌々日
- 面接時に“即内定OK”の仕組みを導入
この3つを徹底しただけで、内定承諾率が**35%→82%**に上がりました。
⑥ 結果:応募200名・採用20名の裏にあった仕組み
― 裏技ではなく、仕組みの積み重ね
「裏技」と呼んでいますが、実はやっていることは地味です。
求人原稿の改善・無料媒体の最適化・導線スピードの強化。
でも、この3つを“型”として回し続けると、
採用単価は150万円→40万円以下に、応募数は10倍になりました。
運でも奇跡でもありません。
すべて“再現性のある仕組み”です。
⑦ noteで読む:裏技を“再現可能な設計書”にしました
― 応募が増える求人設計マニュアル
この記事で紹介した「裏技採用」の設計手順を、
実際に使えるテンプレート付きで公開しています。
ハローワーク・エンゲージ・面接導線のテンプレートを完全収録。
業種別の成功事例や、社会的意義まで体系化しています。
**今日から無料で試せる“採用の裏技”**を、すぐ自社に落とし込めます。
⑧ まとめ:採用は気合ではなく仕組み
― 「裏技」とは、仕組みを知ること
人材確保の裏技は、求人広告会社が教えてくれません。
でも、それを知るかどうかで、採用コストも未来も変わります。
「人がいない」のではなく、「来たくなる理由を作っていない」だけ。
採用は気合ではなく仕組み。
そして、その仕組みこそが中小建設会社の最大の武器です。

