「求人会社に任せても採用できない理由」建設業が自社でやるべきこと
「求人会社に頼んだのに、反応ゼロ」──それ、よくある話です

「○○万円の広告を出したのに応募ゼロ」
「原稿をプロに任せたのに、全く反応がない」
──そんな経験、ありませんか?
求人会社は“広告のプロ”ですが、“採用のプロ”ではありません。
だからこそ、「求人原稿は綺麗にできているのに、応募が来ない」という現象が起きるのです。
この記事では、元建設会社人事部長として求人会社に何度も失敗した私が、
“求人会社任せでは採用がうまくいかない本当の理由”と、
“建設業が自社で改善すべき原稿設計の考え方”を、実例付きでお伝えします。
採用職人は建設業に特化した中小企業様向けに採用支援サービスを提供しています。
採用でお困りのことがありましたら、お気軽にご相談ください。御社の成長を加速させる機会を。
① 「求人会社に頼めば応募が来る」──その幻想

プロが作った原稿でも、現場には刺さらない
求人会社が作る原稿は、どれも見やすく、言葉も整っています。
しかし──「実際に働く人」には刺さっていない。
なぜか?
求人会社の担当者は、現場を知らないからです。
たとえば、原稿にこんな表現がある。
「アットホームな雰囲気」「チームワークを大切にしています」
建設業の現場で働く人が、これを読んで応募したいと思うでしょうか?
彼らが知りたいのは、
「どんな作業をするのか」「誰と働くのか」「どれくらい稼げるのか」。
つまり、“生活のリアル”に直結する情報です。
求人会社のテンプレート原稿では、そこが伝わらないのです。
② なぜ“プロの原稿”が効果を出せないのか

原稿の出来より「構造」が問題
求人原稿の出来が悪いわけではありません。
問題は、**“原稿を中心に採用を考えている構造”**です。
採用は「原稿」ではなく「導線」です。
- 求人をどこで見て
- どう応募して
- どう対応されて
- どう感じて辞退・入社するか
この“流れ”を設計しない限り、どんなに良い原稿でも意味がありません。
多くの会社は求人会社に「原稿作成」を依頼しますが、
実際に応募が来ないのは“応募導線”が途切れているからです。
③ 人事部長時代の失敗談
年間200万円の広告費、応募10人以下の地獄
私が建設会社の人事部長だった頃、某大手求人媒体に年間200万円を投入していました。
しかし、結果は──応募10人・採用ゼロ。
求人会社に「もう少し文言を変えましょう」と言われ、
「やりがい」「安定」「手に職」といった言葉を足しました。
しかし、反応はまったく変わらず。
結局わかったのは、**「文章」ではなく「構造」**の問題だったということ。
私は思い切って求人会社を離れ、
- 自社HP+Indeed無料枠
- 応募→面接の導線設計
- 面接時の体験共有
これらを自社で作り直した結果、半年で応募200人・採用20人を実現しました。
👉 関連記事:採用成功の具体ステップはこちら
④ 求人会社が悪いわけではない
問題は「依存」と「丸投げ」
求人会社が悪いわけではありません。
むしろ、上手に使えば大きな力になります。
ただし、それは**“設計がある前提”**です。
原稿を「作ってもらう」ではなく、
「設計をもとに一緒に作る」。
自社でペルソナ・導線・面接設計が明確になっていれば、
求人会社も良いパートナーになります。
逆に、「丸投げ採用」は確実に失敗します。
求人会社の担当者があなたの現場を見たこともないまま原稿を書く──
これでは、応募者の心には届きません。
⑤ “効果が出ない原稿”の典型3パターン
テンプレート原稿では応募は増えない
- どの会社も同じ言葉
→ 「未経験歓迎」「アットホーム」「資格支援あり」など、差別化ゼロ。 - 働く姿が見えない
→ 写真がない、1日の流れが書かれていない。 - “誰に向けた求人か”が不明確
→ 若手?経験者?現場職?管理職?誰に刺さるのか分からない。
求人原稿とは“求人チラシ”ではなく、
**「求職者に選ばれるための営業資料」**です。
自社が“誰に何を提供できるか”を、現場目線で語ることが大切です。
👉 関連記事:現場採用の本質をまとめた記事
⑥ “効果が出る原稿”を作る3ステップ

広告を「自社仕様」に変えるだけで結果は変わる
ステップ①:ペルソナを設定する
「20代未経験」「30代経験者」「職長希望者」など、明確に決める。
“誰に向けた求人か”を定めることで、文面がブレなくなります。
ステップ②:1日の仕事を具体的に書く
「8:00出社→10:00現場→15:00仕上げ→17:00片付け」
リアルな時間軸で描くと、ミスマッチが減ります。
ステップ③:入社後の“未来”を見せる
「3年後には施工管理職へ」「資格支援で給与UP」など、成長イメージを提示。
人は“未来”に惹かれて応募します。
この3つを整えるだけで、応募率は2〜3倍になります。
⑦ 求人広告より“導線設計”で差がつく

応募してもらう流れを整えるだけで応募が増える
求人広告を出すだけではなく、
- 応募フォームをスマホ対応にする
- 応募後の返信を自動化
- 面接日程を即日確定
こうした「導線の最適化」だけで、応募者数が30〜50%増えます。
建設業の採用はスピード戦。
“応募→連絡まで24時間以内”が採用競争の基本です。
⑧ “自社で採用を作る力”が未来の競争力になる
採用を「広告」から「経営設計」へ
採用はもう“広告”ではありません。
経営のインフラです。
外部に丸投げせず、自社の言葉で伝えられる仕組みを作る。
それが、長期的な競争力になります。
「採用職人の採用支援サービス」では、
求人会社を使わずに**“自社で採用できる仕組み”**を構築します。
求人設計・導線設計・面接体験の最適化まで、すべて一貫支援。
⑨ note限定公開:「求人広告に頼らず採用できるマニュアル」

現場から成果を出す“設計テンプレート”付き
この記事で紹介した採用設計・原稿改善の実践ノウハウを、
noteでテンプレート付きで公開しています。
内容は、
- 求人原稿改善チェックリスト
- 応募導線設計テンプレート
- 面接・フォロー設計シート
- 実際に反響率が3倍になった事例
求人会社に頼らず、原稿を“売れる言葉”に変える方法。
知らないまま広告を出し続けるより、1回見直すだけでコストは半分以下になります。
⑩ まとめ:「求人会社に頼らなくても、採用はできる」

採用は“気合”でも“広告”でもない、“仕組み”だ
求人会社に任せても採用できないのは、
「広告」ではなく「導線」と「設計」が欠けているからです。
人を動かすのは“言葉”ではなく“構造”。
自社の採用を自分たちで作る力が、
これからの建設業の最大の武器になります。
採用は“気合”でもなく、“高額な予算”でもなく、“仕組み”。
御社の採用構造を、今日から変えていきましょう。

