採用できなくても成果を出す!中小建設会社が実践した生産性向上の仕組み

「人が足りないから、生産性が上がらない」──その考えが現場を止めていませんか?
建設現場では、いつも同じ声を聞きます。
「人がいればもっとできる」「人材が育たない」「もう限界だ」。
でも実は、人を増やさなくても施工量を増やす方法は存在します。
それは“働き方”ではなく、“仕組みの作り方”の問題です。
今回は、私が人事部長時代に従業員数1.3倍で施工量2倍・売上5倍を実現した実例をもとに、
“人を増やさずに生産性を上げる3つの方法”を解説します。
採用職人は建設業に特化した中小企業様向けに採用支援サービスを提供しています。
採用でお困りのことがありましたら、お気軽にご相談ください。御社の成長を加速させる機会を。
👉 YouTubeで動画を見る
① 🟧「人が足りない」よりも「ムダが多い」
数より構造──生産性を下げているのは“仕組みの穴”
あるデータによると、建設業の現場作業時間のうち実質作業は全体の6割以下。
残りは「待ち時間」「移動」「確認」「段取りのズレ」で失われています。
つまり、“人が少ない”以前に、同じ人数でのムダ削減にこそ改善余地がある。
私が支援した企業でも、施工管理者1人が抱える現場数を見直すだけで、
1現場あたりの進捗効率が20%改善しました。
現場の「属人化」と「報告の重複」が最大の敵です。
② 🟧データで見る建設業の生産性課題
国の統計が示す“構造的な遅れ”
国交省のデータによると、建設業の労働生産性は全産業平均の約7割。
要因は大きく3つです。
- 人材の固定化:ベテラン頼りで若手が育たない
- 情報共有の遅さ:紙・口頭・FAX文化
- 採用・育成の分断:採っても育たない仕組み
つまり、“技術力の問題”ではなく“運用力の問題”。
採用・教育・管理をつながった仕組みとして動かせば、
同じ人数でも成果は大きく変わります。
③ 🟧「効率化=機械化」だと思っていませんか?
“ツール導入”で終わる会社、“仕組み導入”で変わる会社
多くの経営者が、生産性向上というと「ICT導入」「アプリ」「BIM」と答えます。
確かに効果はありますが、使う人が変わらなければ結果は変わらない。
現場ではこんな声も。
「アプリ導入したけど、誰も使ってない」
「写真共有が早くなったけど、段取りは遅いまま」
結局、ツールは“仕組みの一部”でしかない。
大切なのは、「人の行動を変える設計」です。
④ 🟧生産性を上げる3つの方法
採用・教育・運用の“3点セット”で現場を動かす
方法1:採用段階で「現場リテラシー」を見極める
採用面接で“経験年数”ばかり見るのはNG。
むしろ、「チームで動ける人」「報連相が早い人」を重視。
生産性は個人能力より“協働力”で決まります。
方法2:教育は「現場で覚える」ではなく「見える化」で定着
施工手順や安全ルールを動画や写真で可視化。
“属人教育”を“共有教育”に変えることで、
新人が1/2の時間で現場戦力化します。
関連して、教育設計の仕組みはこちらで解説しています →
👉 入社後フォロー体制の整え方
方法3:1日の「報告ルール」を標準化
現場の進捗報告を、口頭→チャット→週報に一本化。
“報告が3回重なるムダ”をなくすだけで、
現場管理時間を週4時間削減できた事例もあります。
この手法を実践している企業の採用動線設計はこちら →
👉 採用成功の具体ステップはこちら
⑤ 🟧人を増やさずに成果を2倍にした仕組み化事例
採用戦略と現場改善の“かけ算”で生まれた成果
私が支援した中小建設会社では、
従業員数30名→40名と1.3倍に増えただけで、施工量は2倍。
何をしたか?
・採用で「段取り力のある人材」を見極め
・教育で「現場共有フォーマット」を導入し
・管理で「日報共有→週報化」を徹底
結果、1現場あたりの工期が平均12%短縮。
人が増えたわけではなく、「ムダを減らしただけ」です。
しかも、社員からは「働きやすくなった」と声が上がり、
離職率も25%→10%に改善しました。
⑥ 🟧「人が増えない会社」ほど、仕組みで強くなる
生産性向上は“採用の未来”を左右する
生産性の高い会社ほど、「社員が辞めにくく、応募が増える」。
理由はシンプル。
「働く側が“効率的な現場”を選ぶ時代になった」
つまり、生産性向上は採用力向上と表裏一体。
採用→教育→現場運用の3つを仕組み化すれば、
“人が足りない会社”から“人が集まる会社”へ変わります。
採用職人の採用支援サービスでは、
求人設計から現場改善までを一気通貫で支援。
御社の“採用力×生産性”を同時に底上げします。
👉 採用職人の採用支援サービスを見る
⑦ 🟧「生産性×採用」の仕組み化マニュアル
現場が回る・人が育つ・利益が増える、その全体設計
この記事で紹介した「生産性向上の仕組み化マニュアル」は、
noteでテンプレート付きで公開しています。
内容:
- 現場改善フローチャート
- 教育・報告ルール設計テンプレート
- 採用動線+生産性モデル図
- 実践企業データ付き
価格は**¥20,000**。
1現場の工期短縮で取り戻せる金額です。
知らないまま“人手不足に悩み続ける”より、
仕組みで現場を強くする方が確実です。
⑧ 🟧まとめ:「採用は“気合”ではなく“仕組み”」
生産性向上は“現場の採用戦略”
建設業の生産性を上げる方法は、
ツールでも人増しでもなく、“仕組みの設計”にあります。
採用・教育・現場運用の3つを一本化する。
それだけで、施工量も、社員の意欲も変わります。
採用を「人を集める活動」から「現場を強くする戦略」へ。
それが、これからの中小建設業の生きる道です。
採用は“気合”ではなく“仕組み”。
そして、生産性向上こそがその成果の証です。

