「求人広告を出して終わり」では採用は変わらない。採用設計で“結果の出る会社”へ

「広告費をかけても人が来ない」その原因は“構造”にある

「広告を出したのに応募が来ない」「人が来ても辞めてしまう」──。
建設業でこうした声を聞かない日はありません。
でも本質は、“求人広告”の出来ではなく、“採用設計”の欠如にあります。

採用を“イベント”として考えている会社は、広告を出した瞬間に採用活動が終わります。
一方、採用を“仕組み”として設計している会社は、広告を出した瞬間にスタートします。

私は人事部長時代、年間200万円の広告費を使っても3人しか採れませんでした。
しかし「採用設計」を見直しただけで、応募200名・採用20名を安定的に実現。
この記事では、「求人広告を出して終わり」から脱却し、“採用設計”で会社を変える方法を具体的にお伝えします。

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「求人広告に期待しすぎた」社長たちの共通点

「広告会社に頼めば何とかなると思ってたんだよ」──
実際に建設会社の社長からよく聞く言葉です。
求人票を書いて、あとは“営業マンに任せる”だけ。これが現場のリアルではないでしょうか。

でも、広告会社の仕事は“掲載”まで。
“採用成功”までは責任を持ちません。
問題は、広告を出す前に「採用をどう設計するか」が置き去りになっていることです。


私自身の失敗:200万円かけても3人しか採れなかった

正直、最初は私も「広告で何とかなる」と思っていました。
求人原稿を何度も修正し、写真を変え、キャッチコピーを磨き…。
それでも、応募は月に1〜2件。面接に来ても「もう決まりました」と断られることも多々。

当時は「広告の露出が足りない」「見せ方が悪い」と考えていました。
でも、後から気づいたのは──設計がなかったということ。
どんな人を、どんなプロセスで、誰が採用するのか。
誰も“採用の地図”を持っていなかったんです。


「求人広告」は設計の“部品”にすぎない

採用は、**「求人広告」+「採用設計」+「現場の協力」**で動きます。
つまり広告は「車のエンジン」ではなく「タイヤ」。
設計がなければ、どんなに高性能でも走りません。

多くの会社が失敗する理由は、設計なしで広告を動かしているからです。
採用の成果を出すには、求人広告を“点”ではなく“線”で設計する必要があります。

たとえば:

  • 求人原稿 → 応募者体験 → 面接フロー → 現場受け入れ
    この一連の流れを“導線”として設計するだけで、面接率・採用率は大きく変わります。

関連して、こちらの記事でも詳しく解説しています → 現場採用の本質をまとめた記事


解決策①:採用導線を“見える化”する

まずやるべきは、応募から面接までの流れを図に描くこと
「応募が来た後、誰が対応するのか」「面接は誰がどの順で行うのか」「現場への共有はどこでやるのか」。

多くの会社ではここが曖昧です。
この曖昧さが、応募者の離脱・現場とのズレ・面接率低下を生んでいます。
採用導線を可視化するだけで、離脱率が20%以上下がるケースもあります。


解決策②:採用プロセスを“仕組み化”する

面接や判断を「感覚」でやっていませんか?
面接官が違えば基準も違う。これが一番のミスマッチ原因です。

そこで必要なのが、“プロセスの設計”

  • 評価シートの統一
  • 面接質問の共通化
  • 現場の巻き込み

たとえば、面接で“いい人”を落とさないために──建設業が見落とす採用プロセス設計
この記事では、面接設計の具体例をテンプレート付きで紹介しています。


解決策③:現場と採用を“つなぐ”

人事がどれだけ設計しても、現場が動かなければ意味がありません。
理想は「現場が採用を動かす状態」。
採用説明会で職長が話す、現場見学を導線に組み込む──そんな小さな仕掛けが、応募者の信頼を生みます。

この「現場主導型の採用設計」は、次の記事でも詳しく解説しています →
「技術者が集まる会社」は求人原稿がうまいのではなく“仕組み”が違う


設計を変えただけで“数字”が変わる

実際に、私の支援先のある設備工事会社では、

  • 年間応募:15件 → 128件
  • 面接率:28% → 74%
  • 採用単価:120万円 → 38万円

広告費は変えていません。変えたのは「採用設計」だけ。
「広告を出す前に、まず設計する」──これが採用成功の黄金ルールです。

このテーマをさらに掘り下げたい方はこちら → 新人が定着しない原因と解決のヒント


仕組みから変える採用コンサルティング

現場採用のノウハウを体系化した採用職人の採用支援サービスでは、
求人設計・導線改善・面接設計までを一気通貫で支援。
「自社で採用をコントロールできる状態」をつくります。

さらに詳しく知りたい方は、こちらのnoteで詳細を公開中:
👉 “採用しても辞める”建設会社が見落としている、人手不足の本当の理由


「広告ではなく“設計”が採用を変える」

採用の本質は、求人広告の中ではなく、“構造の中”にあります。
設計のある会社は、採用を“運任せ”にしません。
広告はただの入口。ゴールは「人が入って定着し、現場が回る仕組み」を作ることです。

採用を変えたいなら、まず広告を出す前に「設計図」を描きましょう。
それが、御社の採用を“再現性のある仕組み”へと変える第一歩です。

👉 初心者採用に特化した 求人原稿テンプレート〜経験ゼロから応募が集まる“建設業向け原稿の型”〜


🔗 関連note・内部リンク


📘 採用職人 note 一覧はこちら → https://note.com/recruit_worker