「出して終わり」になっていませんか?求人広告が成果につながらないメカニズム

「掲載して終わり」の構造が、建設業の採用を止めている

建設業の社長さん、こんな経験ありませんか?
「担当者が“これで完璧です”と言って掲載したのに、応募ゼロ。」
「改善の相談をしても“様子を見ましょう”で終わる。」

──はい、それ、普通です。

求人広告担当者の仕事は「広告を売ること」であって、
「採用を成功させること」ではありません。

つまり、

あなたが“採用したい”と思っている瞬間、
彼らは“売りたい”と思っている。

目的が違う。だから改善もされないのです。

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売上ノルマと広告サイクル──「改善する理由」が存在しない

求人広告会社の担当者は、月次の売上ノルマで動いています。
「今月いくら売ったか」がすべて。

広告掲載後の改善・検証に時間をかけても、
会社からの評価は上がらない。
だから、彼らには**「改善するインセンティブがない」**のです。

私が人事部長時代に使っていた大手求人サイトでも、
担当者が月初に連絡をくれるのは「掲載延長」の提案だけ。
「応募者分析」「改善提案」「導線見直し」はほぼゼロ。

つまり、求人広告の構造そのものが“単発完結型”。

建設業のように職種・現場・待遇が複雑な採用にはまったく合わないのです。


「効果が出ない広告」に再掲載を提案する矛盾

ある日、担当者からこう言われました。
「前回の内容、もう少し掲載期間を延ばせば応募が来ると思います。」

──結果、再掲載しても応募ゼロ。
同じ原稿、同じ写真、同じ導線。
それで“結果が変わる”わけがありません。

建設業の採用に必要なのは“期間延長”ではなく、
構造の見直しです。

ところが担当者は「原稿を変える」と、
追加の作業が発生し、社内の採算が悪化する。
だから、なるべく触りたくないのが本音です。

こちらの記事でも詳しく解説しています →
建設業の社長が知らない「求人広告会社の営業マン」が絶対に教えない真実


担当者は「あなたの業界」を知らない

もうひとつ、根本的な問題があります。
それは担当者が建設業の現場を知らないこと。

「現場の暑さ」「未経験者の不安」「道具を揃える負担」
こうしたリアリティを知らずに、
「アットホームな職場です」「手に職がつく環境です」
──そんなテンプレ原稿が量産されているのです。

それで応募者の心に刺さるわけがありません。

実際、私の会社でも最初はそうでした。
担当者が作る原稿は“見栄えはいい”けど、“伝わらない”。
原稿を現場基準で書き換えた途端、応募率が2.5倍に跳ね上がりました。

参考:
採用で“写真”が9割を決める──建設業で応募率を2.8倍にした「見せ方」の設計


なぜ改善されないとわかっていても依存するのか?

多くの経営者は、担当者を“パートナー”だと思っています。
しかし実際には、販売者と顧客の関係です。

広告会社に改善を求めるほど、
「それは別プランになります」「追加費用が必要です」
──と返される。

だから、多くの会社が「今ある原稿で何とかして」と言いながら、
半年、1年と応募ゼロのまま。

「求人広告会社任せでは採用できない」
それを痛感して、自社で改善を始めた会社ほど、結果を出しています。

こちらの記事もおすすめです →
「求人広告会社任せ」から脱却!建設業が“自社で採用をコントロール”する3つの方法


“売ったら終わり”を脱却する3つの打ち手

① 自社で「採用KPI」を設定する

応募数ではなく、応募率・面接率・採用率を可視化。
どの段階で落ちているかを把握することで、改善が可能になります。

② 原稿の編集権を“自社”に戻す

担当者任せではなく、写真・キャッチコピー・訴求内容を自社で管理。
建設業の強み(安全教育・道具支給・資格支援など)を明文化する。

③ 無料枠×有料枠の最適化

高額広告よりも、無料枠+導線最適化のほうが効果的なケースが多い。
実際、私の前職ではこの方法で応募200名/採用20名を実現。

より詳しい手順はこちら →
若手の求人・採用がうまくいかない?建設業の中小企業が知っておくべき5つの改善ポイント


“改善できる採用”を持つ会社が勝ち残る

今後の建設業は、「採用力」そのものが競争力になります。
求人広告会社に丸投げする会社は、
永遠に「担当者の機嫌」と「広告枠の値段」に振り回されます。

一方で、自社で改善できる仕組みを持つ会社は、
費用を抑えながら、安定的に人を採り続けることができます。

採用は“売られるもの”ではなく、“設計するもの”。

この意識が、採用難時代を生き抜く第一歩です。


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【まとめ】採用は「発注」ではなく「設計」

求人広告担当者を責めても、構造は変わりません。
変えるべきは、“任せ方”と“仕組み”です。

「売ったら終わり」の採用から、
「改善し続ける採用」へ。

採用は“気合”でもなく、“高額な予算”でもなく、“仕組み”。

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