「口で教える」より「動画で見せる」。現場教育を効率化する仕組み改革

「忙しくて教えられない」それ、もう仕組みで解決できます
「新人に教える時間がない」「せっかく教えても翌週には忘れてる」
現場でよく聞く愚痴です。
でも、よく考えてみてください。
“毎回同じ説明をしている”時点で、時間の使い方が間違っているんです。
今、建設業の教育現場では“動画OJT”が静かに広がっています。
「動画なんて面倒くさい」「そんな余裕ない」と思うかもしれませんが、
実は導入した会社ほど、「もっと早くやればよかった」と言っています。
この記事では、教育コストを半分にした“動画OJT”の仕組みを、
実例とともに分かりやすく解説します。
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「動画なんて、現場では使えない」
現場の多くがまだこう思っています。
「スマホで動画なんて見る暇ない」
「動画作るのは手間がかかる」
でも、実際には1本3分の短い動画で教育効率が劇的に変わるのです。
例えば、「鉄筋の結束手順」や「型枠の外し方」など、
現場で何度も口で説明していた内容を動画にまとめるだけで、
新人が自分で復習できるようになります。
しかも、動画は一度作れば何十回でも使える。
つまり、時間=教育コストがどんどん減っていく。
教育のボトルネックは「人の時間」にある
建設業では、教育にかける時間の7割が「説明」に費やされています。
しかも、説明する人によって内容がバラバラ。
ある会社では、新人10人を育てるのに毎月約40時間の指導時間が発生していました。
それを動画化した結果、指導時間が月18時間に減少(▲55%)。
教える側のストレスも激減し、職長が「自分の仕事に集中できるようになった」と言います。
教育動画で定着率90%を実現したA社
私が支援したA社(従業員25名)は、もともと「3ヶ月で辞める新人」が続出していました。
そこで始めたのが“動画OJT+面談テンプレート”の仕組み化。
内容はシンプルです。
- 現場作業を1テーマ3分以内で撮影
- スマホで見られる社内ライブラリ化
- 見終わったらチェックシートにサイン
このシステムを導入して半年後、
- 新人定着率:58% → 92%
- 教育コスト:月40時間 → 19時間
- 職長の負担感:5段階中2.1(従来4.8)
A社の社長はこう言いました。
「人が足りないのに“教え直し”で時間を浪費してた。
いまは動画が“代わりに教えてくれる”から、本当に助かる。」
関連して詳しくはこちら → 新人が定着しない原因と解決のヒント
実行法①:動画OJTを始める最初の3ステップ
1️⃣ テーマを絞る
最初から全部撮ろうとしない。「毎週聞かれることベスト3」を選ぶ。
2️⃣ 撮影はスマホで十分
高品質な編集は不要。現場のリアルさが伝わる方が効果的。
3️⃣ チェックリストで運用管理
動画視聴後に「理解・実践・報告」を簡単に記録させることで、学びが定着。
実行法②:動画を“育成計画”に組み込む
動画OJTを単なる補助ツールではなく、教育の中核に据える。
たとえば、入社後1ヶ月・3ヶ月・6ヶ月の教育フェーズに合わせて、
「視聴動画リスト」を設定する。
これにより、教育進捗を可視化できるようになります。
この考え方はnoteでも詳しく紹介しています →
👉 建設業専用 教育動画・面談テンプレート
実行法③:動画OJTを“評価”と連動させる
「見ただけで終わる」を防ぐには、評価制度に組み込むのがポイント。
視聴完了や実践内容を評価項目に入れると、
新人も“やらされ感”ではなく“成長感”を持てるようになります。
A社では「OJT修了ポイント制」を導入。
動画視聴→テスト→現場確認の3ステップで、合格すると小さな報奨金を付与。
この仕組みで、学ぶ意欲が2倍以上に上がりました。
「人が教える」から「仕組みが育てる」へ
動画OJTの目的は、“人を減らす”ことではなく、“人の時間を活かす”ことです。
教える時間を短縮し、確認・フォローに時間を使えるようにする。
それが、これからの現場教育の正解です。
教育は根性論ではなく設計。
動画OJTはその最も現実的な「教育仕組み化の第一歩」です。
「見るだけ・話すだけで育つ仕組み」を知りたい方は、こちらをチェック:
👉 建設業専用 教育動画・面談テンプレート〜“見るだけ・話すだけ”で育つ仕組みをつくる〜
教育を“コスト”ではなく“投資”に変える
教育を人の努力に頼る時代は終わりました。
これからは、「動画=仕組み」で効率を上げる会社が生き残ります。
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