採用DXの入口は「情報整理」から始まる。導入するだけで“月20時間”の削減

採用管理を“紙とメール”でやっていませんか?
建設業の採用現場では、いまだに「Excel+メール」で応募者を管理している会社が少なくありません。
応募が来るたびに履歴書を印刷してファイルし、面接日を電話で調整、評価シートをメールで回覧…。
この作業に、毎月20〜30時間を費やしている採用担当者が実際に存在します。
それでも「ウチは人が少ないから仕方ない」「ツールなんて難しそうだ」と言う声を何度も聞いてきました。
しかし断言します。採用管理ツール(ATS)導入は、難しくない。しかも中小企業こそ恩恵が大きい。
採用職人は建設業に特化した中小企業様向けに採用支援サービスを提供しています。
採用でお困りのことがありましたら、お気軽にご相談ください。御社の成長を加速させる機会を。
採用業務の“ムダ”はどこで発生しているのか
ある会社の事例を紹介しましょう。
年間10人を採用する建設会社では、応募対応・面接調整・評価共有をすべてメールで行っていました。
人事担当は1人。書類選考に1件あたり15分、日程調整に20分。
それを積み上げると、月25時間以上が「事務処理」だけに消えていたのです。
実際、採用活動における非効率の7割は「情報の分散」にあります。
- 応募情報がメールに埋もれる
- 面接評価が紙にしか残っていない
- 現場のフィードバックが届かない
つまり「管理の仕組み」が整っていないだけで、せっかくの応募が“もったいない失注”になっているのです。
採用管理ツールで変わる3つのこと
採用管理ツール(ATS:Applicant Tracking System)は、単なる便利アプリではありません。
採用プロセスを一元管理し、担当者が本来注力すべき「候補者との対話」に時間を戻す仕組みです。
① 応募情報の自動収集
応募フォームや求人サイトからの情報を自動で取り込み、一覧化。
誰がいつ応募したのかを即時に把握でき、メール確認の手間が激減します。
② 面接スケジュールの自動調整
カレンダー連携機能で、現場と候補者の都合を自動でマッチング。
「〇日は空いてますか?」のメール往復がなくなります。
③ 評価・共有のスピード化
面接官がスマホから評価入力でき、即座に人事と共有。
「紙の面接シートがまだ届かない」問題も解消します。
こうした仕組みだけで、月20時間の削減は珍しくありません。
実際、私が支援したA社(従業員60名)では、導入から3ヶ月で次の成果を出しました。
| 項目 | 導入前 | 導入後 |
|---|---|---|
| 応募対応時間 | 月30時間 | 月8時間 |
| 書類選考スピード | 2.5日 | 0.8日 |
| 面接設定ミス | 月5件 | 0件 |
どのツールを選ぶかより「どう運用するか」
よく聞かれるのが「おすすめのツールはどれですか?」という質問です。
確かに世の中には、安価なクラウドATSから多機能な人材管理プラットフォームまで数多くあります。
しかし重要なのは“ツールの性能”ではなく、“運用ルールの設計”です。
導入に失敗する企業の共通点は、
「ツールを入れたけど誰も使わない」「データが更新されない」状態に陥ること。
私がアドバイスしているのは、以下の3ステップです。
ステップ1:管理フローを可視化する
現状の採用フロー(応募→書類選考→面接→内定)を紙に書き出す。
どこにムダや重複があるのかを見える化します。
ステップ2:ツールに合わせず“自社流”を設定する
ツールの標準機能をそのまま使うと現場が混乱します。
「誰がどのタイミングで入力するか」を決めてから設定すべきです。
ステップ3:最初の3ヶ月で“現場教育”をする
導入初期こそ、面接官や管理職に“使う習慣”をつける期間。
ここをサボると「結局Excelに戻る」ことになります。
関連してこちらの記事もご覧ください →
「人が足りない時こそ“効率化”が必要。建設業の現場を救う考え方とは?」
採用DXは「現場の体験」を変えるプロジェクト
DX(デジタルトランスフォーメーション)は、IT導入のことではありません。
現場が感じる「手間」「遅れ」「不安」をテクノロジーで解消することです。
採用におけるDXも同じ。
- 候補者がスムーズに連絡を取れる
- 面接官がその場で評価を入力できる
- 経営者が応募状況をリアルタイムで見られる
これが“現場の生産性を上げるDX”です。
「求人会社に任せても採用できない理由──建設業が自社でやるべきこと」
👉 記事はこちら
導入後3ヶ月で変わる“採用の景色”
ツール導入から3ヶ月で、現場がこう変わります。
- 応募から面接までの平均日数:3.5日→1.2日
- 書類選考通過率:22%→35%
- 担当者の残業時間:月25時間→10時間
これが「採用DXがもたらす現場改善」の実態です。
数字は小さいようで、経営インパクトは大きい。
なぜなら、“採用スピード=競争力”だからです。
採用管理ツール導入の実践ステップ
最後に、導入の全体ステップを整理しておきます。
| フェーズ | 内容 | 期間目安 |
|---|---|---|
| 準備 | 現状フロー整理・課題の棚卸し | 1〜2週間 |
| 選定 | 2〜3社のデモ比較・運用ルール策定 | 2週間 |
| 導入 | 初期設定・データ移行 | 1週間 |
| 教育 | 現場説明・トレーニング | 2週間 |
| 運用 | KPI設定・効果測定・改善 | 継続 |
導入から約2ヶ月で本格運用が可能です。
Excel文化から抜け出し、データで採用を“見える化”することが、DX成功の第一歩です。
採用成功を「仕組み」でつくる
採用は気合でも予算でもなく、仕組みです。
その仕組みを支えるのが、ツール+運用設計+現場教育の三本柱。
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【参考データ】
・厚生労働省「労働経済動向調査」2024年度版
・独立行政法人労働政策研究・研修機構「人材マネジメント調査」2023年
・経済産業省「DXレポート2」

