若手が辞めない会社は「面談の設計」が違う。形だけの面談を変える方法

「辞める前に気づける」会社がやっている面談設計とは

「また辞めた…」その瞬間、何ができたのか

「入社3ヶ月で辞めた」「せっかく採ったのに半年持たない」──。
建設業の経営者から、こんな声を聞かない日はありません。

私自身、人事部長時代にこの悩みを何度も味わいました。
面談もしていた。話も聞いていた。
それでも、ある日突然「辞めます」と言われる。

なぜ“気づけなかった”のか?
理由はシンプルで、「面談の設計」が間違っていたんです。


面談の目的を“話すこと”にしていませんか?

建設業の多くの面談は、次のように進みます。

「最近どう?」
「困ってることある?」
「無理しないでな」

──この会話、悪くはありません。
でも“離職防止”の観点から見れば、何も得られていません。

厚生労働省の調査(※)によると、建設業の若年離職率(3年以内)は 約35%
その多くが「人間関係」「仕事内容とのギャップ」「将来の不安」を理由に辞めています。
(※出典:厚生労働省『新規学卒就職者の離職状況』2024年版)
 https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_13241.html

これらは“本人が言いにくい”こと。
つまり、「話したい内容」ではなく「聞かれないと出ない本音」なんです。


本音を引き出す面談設計の3ステップ

面談を「辞める前に気づける場」に変えるには、
次の3つのステップで設計します。

① 聞く順番を変える──安心をつくる質問設計

最初に「最近どう?」ではなく、
「今の仕事で“うまくいってること”は何?」から始める。

人は、最初に“自分の成功”を話すと安心し、
その後の本音が出やすくなります。

続けて、

  • 「最近、ちょっと気になることはある?」
  • 「もし何か変えられるなら、どんなこと?」

この流れで聞くと、
表面的な愚痴ではなく“辞める前のサイン”が出てくるんです。


② 面談の「ログ」を残す──感情の変化を追う

面談は記録がすべてです。
話した内容・トーン・表情などを簡単にメモ化しておくことで、
「前回との変化」を把握できます。

私が人事部長のとき、
エクセルに3項目だけ残す仕組みを作りました。

  • 今回の気分(◎○△×)
  • 話題の中心(仕事内容/人間関係/待遇/家庭)
  • 次回までの課題 or 約束

この3つを記録するだけで、
「○→△→×」と変化した社員を3ヶ月前に察知できるようになりました。


③ 上司を“聞き役”に育てる──面談スキル研修

面談の最大の落とし穴は「上司の自己満足面談」です。

「俺も昔はな〜」
「気合いで乗り切るしかない」

こうした言葉が出た瞬間、面談は“終了”です。
本人の気持ちは閉ざされ、離職カウントダウンが始まります。

上司が学ぶべきは、「解決する力」よりも「聴く力」。
具体的には──

  • 共感(繰り返す・うなずく)
  • 質問(掘り下げる)
  • 要約(理解を示す)

この3つを繰り返すだけで、
驚くほど信頼関係が変わります。


実例:面談設計を変えたら離職率が半減

ある中堅建設会社では、
毎月の定着面談を**「設計シート化」**しました。

▼シート構成

  1. 業務満足度(10点満点)
  2. 人間関係満足度(10点満点)
  3. 将来不安(あり/なし)
  4. 直近の課題・希望

3ヶ月に1度、スコアを並べて可視化。
「人間関係が7→5→3と下がった」社員に早期面談を実施。

結果、離職率が1年で38%→17%に改善
同時に、再採用コスト(平均80万円/人)も半減しました。


このテーマをより深く理解したい方は
 「若者がすぐ辞める」のではなく「辞めやすくしている」のは会社側だ
こちらの記事でも、離職防止の本質を解説しています。


面談は「仕組み」であり「文化」

“面談=形式的な儀式”と思われがちですが、
実は「会社文化をつくる装置」です。

面談を仕組み化することで、
社員が「話してもいい」と感じる空気が生まれ、
上司も「聞くスキル」を磨けます。

それが、結果的に採用コスト削減にもつながる
(採用単価40万円以下の実績を出した当社の秘訣でもあります。)


関連して、こちらの記事もおすすめです:
「建設業の離職率を下げる会社の共通点とは?定着率を上げる採用と育成の仕組み」
 “採用しても辞める”建設会社が見落としている、人手不足の本当の理由


noteで「面談設計の実例シート」公開中

私のnoteでは、実際に成果を上げた
「定着面談シート」「質問テンプレート」「離職サイン早期発見リスト」を公開しています。

http://note.com/recruit_worker

価格は¥4,980〜¥20,000。
離職を1人防げるだけで十分元が取れる内容です。


採用職人の支援サービス

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結論:「辞める前に気づける仕組み」が離職防止の第一歩

離職防止の鍵は、“面談回数”でも“優しさ”でもなく、
「設計」にあります。

話す順番、記録の仕方、上司の聞き方。
この3つを変えるだけで、社員の本音は変わります。

採用に力を入れる前に、
まず“辞めない仕組み”を整えること。

それが、建設業の採用課題を根本から解決する最短ルートです。


採用職人からのメッセージ

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採用でお困りのことがありましたら、お気軽にご相談ください。御社の成長を加速させる機会を。

 

参考データ出典