求人費ゼロでも応募が安定する会社に共通する3つの設計ルール

「無料だから意味がない」と思っていませんか?
「無料のIndeed枠なんて使っても応募こないよ」
そう言っていた同業の社長が、半年後には採用費ゼロで5人採用していた。
無料で人が採れるなんて信じられない──そう思うのも無理はない。
でも実は、“無料=効果がない”わけではない。
むしろ、無料媒体を使いこなしている会社ほど、採用コストを劇的に下げているのが現実だ。
この記事では、実際に私が「広告費200万円→ゼロ円採用」を実現した時の考え方と仕組みを、再現できるレベルで解説する。
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採用費が“重荷”になっていないか
最近、建設業の社長からよく聞く。
「求人広告に毎月20万かけてるけど、応募ゼロなんだよ」
リクルートの調査(2024年)では、建設業の1人あたり採用単価は平均約150万円。
しかも、年々上昇している。
出しても出しても応募が来ない。
“お金を使うほど焦りが増す”──そんな負のスパイラルに陥っていないだろうか。
実際、私もかつて同じだった。
人手不足が深刻化する中で、つい「広告を出せば何とかなる」と考えていた。
広告に頼りすぎた結果、“数字が動かない”
以前、私は建設会社の人事部長として、年間200万円の求人広告費を運用していた。
営業担当の提案通りに媒体を変え、掲載期間を延ばし、職種タイトルを修正した。
だが結果は──応募10人以下、採用ゼロ。
「広告出してるのに応募が来ない」
「担当者に任せても改善しない」
当時の私は、媒体の“枠”ばかり見ていた。
だが、後に気づいたのは「無料枠でも、設計が正しければ結果は出る」という事実だ。
“媒体力”ではなく“設計力”で決まる
Indeedの無料枠は「効果がない」と言われがちだが、実はGoogleのような検索ロジックで動いている。
つまり、求職者の検索意図に合う求人ほど上位表示される。
表示順位を決める主な要素は、
- 原稿の構造(タイトル・内容の整合性)
- 更新頻度
- クリック率(CTR)
広告費ではなく、“求人内容の設計力”で結果が変わるのだ。
参考:Indeed公式「無料掲載の仕組み」
https://jp.indeed.com/hire/resources/how-to-post-free
関連して、こちらの記事でも詳しく解説しています →
「求人広告会社任せ」から脱却!建設業が“自社で採用をコントロール”する3つの方法
解決策①:自社採用サイトを“母艦”にする
無料媒体を活かすための第一歩は、「自社採用サイト」を持つことだ。
「そんなの作る余裕ないよ」と言う会社もあるが、WordPressでも十分。
ポイントは、“情報の置き方”にある。
具体的な構成例
- トップページ:採用メッセージ+写真
- 各職種ページ:仕事内容・給与・福利厚生
- 応募フォーム:2クリック以内で完了
Googleしごと検索(Google for Jobs)に対応させると、無料で検索上位に表示される。
これにより、Indeed無料枠と自社サイトの流入をつなげる“導線”が完成する。
解決策②:Indeed無料枠を「更新で勝つ」
Indeedの無料枠は、“新着更新”が露出に大きく影響する。
3〜7日ごとに投稿内容を更新すれば、再び検索上位に上がる仕組みだ。
ポイントは**「内容を変えずに日付を更新する」のではなく、“原稿を微調整する”こと**。
- 見出しを一部変更
- 冒頭100文字を更新
- 仕事内容を簡潔に整える
これだけで、CTR(クリック率)は1.5〜2倍になる。
無料枠でも“運用の手間”をかけることで、露出は安定化する。
解決策③:応募導線を“短く、軽く”
無料媒体の最大の落とし穴は、応募フォームの長さだ。
10項目以上の入力を求めるフォームは、離脱率が80%を超える。
おすすめは、
- 名前・電話番号・職種のみの簡易フォーム
- 「まずは話を聞くだけOK」ボタンを設ける
- スマホ対応デザインにする
無料媒体の効果を最大化するには、“応募を重くしない”設計が欠かせない。
実例:無料枠+自社HPで応募200人を獲得
私が関わったある中小建設会社では、
・広告費:年間200万円 → 0円
・Indeed無料枠+自社採用サイト運用開始
・3ヶ月後:応募60人 → 6ヶ月後:応募200人/採用20人
面白いのは、応募の約7割が「無料枠」経由だったこと。
無料だからこそ、“内容の良し悪し”が結果を左右する。
具体的には、「職人の声」や「現場写真」を追加したことで、クリック率が2倍に。
同時に、「応募ボタンをページ上部に固定」することで離脱率を30%減らせた。
→ 関連記事:建設業の社長が知らない「求人広告会社の営業マン」が絶対に教えない真実」
解決策④:無料運用の“ルーチン化”で安定化
無料媒体は、一度仕組みを作った後が本番だ。
放置すると効果が落ちる。
だからこそ「運用ルーチン」を作る。
週ごとの運用モデル例
- 月曜:求人のクリック数・応募数を確認
- 火曜:タイトル・冒頭の微修正
- 木曜:写真の更新 or 現場コメント追加
- 金曜:アクセス分析を確認
この繰り返しで、“無料媒体が自社の営業担当”になる。
広告より“構造”を磨く会社が勝つ
多くの会社は「広告を変えよう」とする。
だが、結果を出している会社は「構造を整える」ことに注力している。
- 自社HPの整備
- 応募導線の短縮
- 無料枠の更新管理
これらを積み上げることで、広告を出さなくても応募が増える。
「無料媒体は信用できない」と思っていた社長が、半年後には
「もう広告いらない」と笑っていた。
採用費“ゼロ円時代”の戦い方
これからの時代、採用は「媒体競争」ではなく「設計競争」になる。
AIが自動で求人をマッチングする流れの中で、無料媒体×自社サイト構造が武器になる。
つまり、「どの媒体に出すか」ではなく「どんな設計で出すか」。
これを実践する会社が、採用費を削っても安定的に人を集めている。
結論:採用費を削る=“工夫を積む”こと
「無料で採れるなんて嘘だ」と思う人ほど、まだ“広告発想”に縛られている。
だが、現場の人手不足を解決するのは、大予算ではなく小さな設計力だ。
採用は“費用”ではなく“仕組み”で変わる。
noteで詳しいノウハウを公開中
https://note.com/recruit_worker
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まとめ
- 無料求人媒体でも“構造設計”を磨けば採用は成立する
- Indeed無料枠+自社採用サイトで応募200人を実現
- 採用費ゼロは“奇跡”ではなく、“仕組み”でつくる結果
結論:
採用は「広告費の勝負」ではない。
設計力と運用力で、人は集まる。
そしてそれは、どんな中小企業でも今すぐ始められることだ。

